記憶術、暗記術を効果的に使った覚え方

記憶術・暗記術を効果的に使った覚え方

覚えるのが苦手です…という方は少なくないと多います。
受験や日々の学習における「覚えられない」は貴重な学習時間のロスにも繋がります。
どうにか短時間で忘れない暗記ができないかと覚え方を模索している学生や社会人の方もいらっしゃるかと思います。

自分は文字で覚えた方が覚えやすい、言葉で発音しながらの方が覚えやすい、絵に置き換えて覚えた方が覚えやすいなど、さまざまな覚え方がありますが、どれもしっくりこない方は自分に合った方法を探しているのではないでしょうか。

インターネットで記憶力強化に関して検索すれば、解決策が見つかるかと思い実際に使ってみると自分には合っていないという経験がある方もいるはずです。

記憶術と呼ばれる覚え方の方法は数えきれないほど存在しており、実際のところどういった覚え方が自分に合うのかは試してみないとわかりません。

一方でやり方はあっている気がするけれども、なぜか効果が出ない場合は記憶力そのものに問題がある場合があります。

暗記術という方法だけを頼りにせず、まずは記憶力という根本的な覚えるチカラを強化することが実は記憶力を上げるうえでは効果的な方法です。そのポイントについて今回はお伝えしていきます。

記憶術は記憶力が一定に達していないと宝の持ち腐れ

記憶術のほとんどは単語や意味の関連づけを含めた覚え方です。
数字や語呂合わせなどで工夫をしながらイメージと結びつける方法が記憶術には多く存在します。
記憶術では頭の中で単語とイメージ(絵や映像)、音(音楽)とイメージで結びつける方法がよくありますが、これらの記憶術を実現させるためには言葉を映像に置き換えるためのイメージ再現力が必要不可欠です。

今まで他の人ができている記憶術が自分では使えなかった経験がある方は、このイメージする能力が他の方よりも低い可能性があります。

記憶力を分解すると見えてくる強化するべき能力

大事なことを忘れないために無意識に行っている動作を意識したことがある方はあまりいないと思います。

ものごとを記憶するためにはいくつかの過程を辿り、短期記憶から長期記憶に変換されます。

例えば、家への帰り道を忘れる方はほとんどいないと思います。それは無意識に何度も繰り返し自宅への帰り道を行ったり来たりすることで「忘れてはいけない記憶」だと脳が認識し長期記憶に変わります。これは学習であれば復習や反復学習による記憶の長期化と同じです。無意識でも繰り返すだけでも長期記憶に置き換えられます。
これはカーボン記憶と呼んでおり、カーボン用紙に何度も重ね書きをするとより書いた線が濃くなることと同じ状態です。

もう一つの記憶の基本はインパクト(イメージ力)による強さです。

何度も繰り返すことなく、短期間で覚えるためには刺激の強さ、つまりインパクトの強弱によって忘れない記憶力を保つことができるようになります。

例えば、過去交通事故に合いそうになってヒヤリとしたり、痛みをともなったり、大事な方を亡くすなど、外部から強い刺激を受けた際、感情や映像と結びついて記憶された情報はなかなか忘れることができません。

感情、音、イメージをともなった覚え方というのは記憶するには効果的であることがわかると思います。視覚、聴覚、触覚(例えば痛み)、匂い(嗅覚)、味(味覚)など、五感に伴う刺激が強ければ強いほど、記憶は脳に残りやすくなります。

受験や試験・テスト対策で記憶術を効果的に使う場合でも、目や耳から得た情報をどのようにインパクトの強い信号に置き換えるかによって短期記憶から長期記憶に変換できるか変わってきます。

脳内でイメージを再現する力が強ければ強いほど記憶力が高くなり、暗記に対しても効果的に働きます。

今まで記憶術というやり方がうまく活用できなかった方はイメージ力を向上させるトレーニングを行い記憶力そのものを強化すると、どのような記憶術でも使えるようになります。なぜなら巷に存在する記憶術のほとんどはイメージ力を必要としている内容だからです。

イメージ力を強化する方法とは

イメージ力とは「色」と「形」の分解と合成の能力のことです。

例えば、赤いりんごを思い浮かべる場合、りんごの形と色を想像すると思います。
頭の中で形と色が合成されたことでりんごをイメージすることができたのです。

言葉の意味を過去の記憶の映像と結びつけて再現できたため、イメージとして見えたということは色と形の合成ができたことによるものです。

分解とはその逆であり、りんごの映像が何の形と組み合わせてできたのかの情報を覚えていることです。
合成できるイメージパターンの数量が増えれば増えるほど、記憶術に必要なイメージする力が強くなり、強い刺激(インパクト)として記憶と結びつけられるようになります。

例えば色のパターンであれば、赤色と言われる色でも多くの種類が存在します。
色の濃淡、グラデーションなど数えればキリがありません。

ですが、この広範囲に渡る色の数を覚えていればいるほど、思い出すためのイメージが再現しやすくなります。

形にしても丸、三角、四角、楕円形など数々の形の組み合わせや差し引きのパターンを覚えていることによってイメージできる形をより鮮明に再現することができるようになります。

イメージするための分解と合成の力を上げるためには、色・形のパターンを多く覚える訓練を行うことで強化することが可能となります。

このイメージ力強化は記憶力トレーニングによって能力を上げることができるようになります。

カーボン記憶力(繰り返し覚える方法)の効果的な身につけ方

カーボン記憶は同じ情報を繰り返し視る(聞く)ことができるかによって、記憶の濃さが変わってより早く覚えられることに繋がります。
繰り返し回数を増やすためには情報を視る(聞く)認識速度を今までよりも早くする必要があります。そのためには視覚(目)と聴覚(耳)と脳との情報処理速度を上げるトレーニングを行えば、今までよりも2倍、3倍で覚えることができるようになります。

こういった能力向上は速読や速聴という脳トレ訓練で実現できます。

記憶力アップ訓練を試してみる

ここまでお伝えしてきた記憶力の方程式【記憶力】=インパクト(イメージ力)×リピート(繰り返し回数)はトレーニングによって強化することができます。
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