本や文字を読むと集中力が続かない人
文章が苦手…そう思われる方に共通しているのが「集中力が続かない」、「目が疲れて読む気が起こらない」といった点です。
文章は集中して読まなければいけないと気負いすぎてしまうことで、精神的にも肉体的にも疲れる原因を自ら作り出してしまっています。
逆に考えると、「集中しない」、「疲れない」文章の読み方が実現できれば、疲れも軽減されていつの間にか読み終わってしまっている状態になることを目指していくとよいです。
集中せずにかつ疲れを感じにくい読み方など本当にできるのだろうかと思う方もいると思いますが、誰でもできる方法がありますのでご紹介したいと思います。
文章を読むことに疲れてしまう代表的な例
読書に限らず「文字、文章」を読むことを苦手と感じている方の多くは、
このようなことを感じていると共通して言います。
しかし自らが興味を持つ分野に対しては、驚くほど早く読めたり一度読んだ内容を忘れないようなことを経験したこともあるのではないでしょうか?
勉強したい、知りたいと強く望む内容ほど効率よく早く読めるのに、なぜ「読まなければいけない」、「学習しなければいけない」と感じる内容は集中力が続かないのでしょうか。
頑張らなければいけないと感じてしまう
本を読むことに集中できない方の多くは「頑張って読む」傾向が強いです。
頑張っているとは「いつもよりもしっかりと理解して覚えなければいけない」という意識が起こり、いつもよりも遅く非効率な文章の読み方をしてしまいます。
具体的にいうと、
のような文章の読み方です。今までの経験上で行ってきた読書スタイルと変わりませんが、集中して読もうと力が入っているときほど、実はこの読み方が集中力を欠如させてしまう原因の一つとなっているのです。
そもそも文章を「読む」とは
私たちの多くは文章や本を読む際にどのような流れで「読む」という行為を行っているでしょうか?
まず文章を手に取り視線を文章に向けて文字を順番に一文字ずつ目で追いかけていきます。
目で見た「文字の形」としての情報は視神経を通り、脳に送られ過去の記憶と照合を行いながら脳内でその意味を検索していきます。
検索された意味が脳内で一致すると、認識が発生し意識に出力され理解できるという一連の処理が行われています。
つまり今までの読み方では一つ一つの文字の形を順番に丁寧に理解していくという流れの読書回路で文章を読んでいるのです。
非効率でかつ疲労を感じやすい読み方が従来の読み方が「音読」
まずこの一連の流れで疲労を感じやすいのは目を動かすと言う動作です。
文字の形を捉えるためには、まず目を動かす必要があります。そのために眼球の周りにある6つの筋力を用いて目を動かしています。
読むことが苦手、疲れを感じやすいと言う方の目の筋力(眼筋)は同じ読書をしても疲れにくい人と比較するとこの眼筋力が低い場合があります。
実際に眼筋力の測定を行うと一般的な方に比べて低い傾向にあります。
多くの文章を読むためには、文字の上を走り続けるために目の筋肉を使うことになりますので、この眼筋力が弱い人ほど負担を感じやすいと言う事ができます。
もちろん、眼筋力だけをトレーニングしても意味が素通りでは全く読書の意味が無く、飛ばし読みになってしまいます。
ですから、文字の形を頭の中で検索する処理速度そのものを向上させていく必要もあります。
集中力を保ちながら、読書をしても疲れない状態を作り出していくには、こういった読書環境を少しずつ高速化していくと驚くほど効果を感じることも少なくありません。
頑張って読むことから開放されたことで、疲れも感じにくくなりその結果として集中力も向上してきます。
速読トレーニングで読むことの疲れから開放される
一度は「速読」という言葉を聞いたことがある方もいると思います。
正しく速読トレーニングを行うことができれば、上で書いたように理解力を保ったまま速く読む能力を直接鍛えることができます。
日本人の平均的な読書速度が分速400文字~600文字程度ですが、一日数分の速読トレーニングを継続することで3ヶ月~6ヶ月程度で3倍以上になることもあります。
特に速く読もうとする意識を持たずにです。
具体的には、目を動かす筋肉(眼筋力)を鍛えて瞬発力、持久力を向上させていきます。
この際に重要なのは今の状態でどのくらいの目の力が自分にはあるのか?を知ることが重要です。そのためには数値化して能力値を把握する必要があります。
また脳内の意味の検索スピードも速読の高速訓練によって脳の処理速度が高まり高速化されスムーズに意味を理解しやすくなり負担感が軽減されます。
つまり集中しなくとも楽に内容を理解するスピードが向上します。
こちらも脳の処理速度を測定さえすれば、直接的な効果を確認することが可能です。
集中力は結果的に高めることができる
このように集中力を低下させている要因である「今までの読み方」や「読む過程で生じる疲れ」を解消するためのトレーニングさえ行えば、結果的に本を読んでいて集中力を保ち続けることができます。
自発的なモチベーションが起こらない場合など、なおさら疲れてを感じることでも集中力を落とす要因を速読トレーニングで解消していくこともできるのです。
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